ロジカルシンキングと言う言葉を聞いたことはありますか?最近良く耳にしますよね。
日本語に訳すと、「論理的に考える」ということで、ムズカシそうなイメージです。でも、今回は、ロジカルシンキングというものを理解してもらって、自分でできるようになってもらいます。
難しいと思うアナタでも、この記事を読めばロジカルシンキングというものができるようになります。かなりわかりやすく説明できたので、じっくり読み進めてみてください。
■目次
ロジカルシンキングを難しいと思うあなたへ
ロジカルシンキングが、論理的に考えるということで、言葉の見た目からか、難しさを感じる人もいることでしょう。ですが、ロジカルシンキングには、下にも書いていきますが、メリットがあります。
その中に、自分の考えを相手に伝える事ができるというメリットがあります。要は、自分が1番伝えたいメッセージを相手に明確に伝えることができたり、
メッセージを相手から伝えられた時に、理解しやすくなるのです。それができるかできないかで、普段の会話がかなり変わってきます。
仕事のミーティングなどにおいては、たくさんの決定事項を生み出して行くことが結構大切になりますが、こういった思考法を鍛えていないと、決まることも決まりません。
ロジカルシンキングは、難しいイメージで、とっつきにくいかもしれませんが、できるようになると、意外とスマートに事が進むようになって結構おもしろいですし、
身につけるのはあまり難しくありません。身につけ方は最後に書いていきますね。
そもそも自分がロジカルなのか?
難しい、簡単、以前に、まず自分がロジカルなのか考えてみるのも重要です。普段、どのような会話をしているか思い出してみてください。
考えるポイントは大きく2つかと思います。
あらゆる内容が漏れなく考えられているか
何かを伝える際に、「それって、こういう場合はどうしたらいいですか?」ということについてのすべての答えがある程度明確になっているかどうかというところが1つめです。
統計データなどを取ることが多い人は経験があるのかもしれませんが、
あるお店に来る客層を細かく調べるということをする際に、考えることは、ざっくりと
年齢、性別、職業、etc…
とかになるわけですよね。
そこで、年齢別で考えると、10代、20代、30代、・・・と分けられますし、性別だと、男か女かで分けられますよね。
職業でしたら、会社員、学生、自営業、公務員、専業主婦・・・いろいろあるわけです。
このように分けてデータを取ると、一見問題なく進みそうですが、よく考えると、学生で自営業の人とか、学生で専業主婦の人、自営業で公務員の人など、
重なっている場合も考えられるわけですよね。
ようはそういうツッコミに対して問題なく情報が整理されているのか。みたいなところを考えると、自分がロジカルに考えているのかどうかがだんだん見えたりします。
なぜ?について明確なのかどうか
これについては、下にも書くのであまり書きませんが、理由をしっかり掘り下げられているかどうかです。就活とかでも言われそうな話ではありますが、
なぜそれを言ったのか?ということについて、自分がわかっていないと、相手もどう言葉を返せばいいかに迷ってしまうわけです。
ロジカルシンキングができるメリット
では、実際にロジカルシンキングができればどのようなメリットがあるのか。について2つに分けて説明してきます。
自分の考えを相手に明確に伝えることができる
ロジカルシンキングができると、

みたいな、ある程度明確な考えにそった結論や伝えたい内容がでてくるので、
相手に自分の意見を伝えやすくなりますし、なぜその意見になったかも明確に伝わるので、結果スムーズなコミュニケーションが取れるようになるのです。
仕事の話で例えると、自分が何か新しい事業の企画プレゼンをしている場合は、聞き手に意図から明確にビジョンまで伝わるようになり、その分相手により良く伝わるので、企画が通りやすくなりますし、
営業だったら、相手に明確に伝えることは、実際にクロージングのしやすさに伝わるわけです。
1つの問題に対する解決策が明確になる
仕事で、人をまとめる立場だったり、いろいろな仕事を同時平行で進めていたりすると、たくさんの問題が生じます。ですが、多くの人は、
結局何が問題なのか?ということに対する明確な解答がない場合が多いです。
ほんとうにひどい人は、全然関係ないところに問題点を置いて、必死にそれを解決しようとします。ですが、もちろんのことながら、それは時間と労力の無駄遣いでしかありません。
でも、ロジカルシンキングができるようになれば、いろいろな物事の、原因や理由、深い部分まで考察できるようになるので、結果、何が問題になっているのかがわかってくるようになります。
そうすると、ダメな部分が明確なので、それに合わせた解決策を、さらにロジカルに考えることができるようになります。
こういったことを常にやっている人が、仕事で成果をあげている人だろうなと僕は思っています。
”レイヤー”と”世界観”を大事にする
ロジカルシンキングを実際にしていくにあたって大切な話をここからは書いていきますが、まず大切なのは、
レイヤーと世界観です。レイヤーは「層」のことで、それを束ねている全体的な”くくり”を世界観とおもってもらえればOKです。
レイヤーを考える際に必要なことは、相手のレイヤーを理解することと、自分が多種のレイヤーを移動することを理解するということです。
相手のレイヤーを理解するということは、相手の目線に立ってみるということです。相手の常識を理解するという認識でもOKです。
これができないとどうなるかというと、自分で作り上げた考えを相手に伝えても、言語レベル的な難しさや、知らない環境の話に聞こえてきて、そもそも何をいっているかわからなくなるという事件が起きてしまいます。
だからこそ、相手のレイヤーを理解し、多種のレイヤーを移動することが大切になります。
多種のレイヤーとは、そういった言語レベルの違いや環境の違い、生きてきたバックグラウンドの違い、学歴的な違い、いろいろありますが、
相手のレイヤーを理解しないと、内容がどれだけ良くても伝えることができません。ですので、まずはこのレイヤーというものをきっちり理解して、相手のレイヤーを捉えるということを意識してみてほしいのです。
ロジカルシンキングもできて、レイヤーも理解し、多種のレイヤーを移動できるということ、それが世界観を知るということだと僕は定義付けています。
相手の世界観を知り、適切なレイヤーで物事をロジカルに伝えていくということができれば、おそらくあなたは相当すごい人だと評価されると思います。
もちろん、あと必要なのは仕事における結果や成果ですが、ここではその話は置いておきます・・・
結論なのか?理由なのか?を明確にする
ロジカルシンキングができない。物事を論理的に考えることができない人の多くは、話を聞いていて、その内容が結論なのか、理由なのかということが聞き手からしてわかりにくい場合が多いです。
結局何が一番伝えたいのか、どういう理由でそれを伝えたいのか。ということをしっかり自分で明確にしないと、自分も何を言っているかわからないし、
相手も何を聞いているかわからなくなります。
こちらについては、解決策として、結論をはっきりと言う練習が必要なのですが、そちらについては下のほうで説明して行きます。
知った知識を点ではなく線にする
英語や数学をよく勉強していた人にとっては、あーなるほど。となる話だと思うのですが、単語覚えても長文読めないし、公式覚えても応用問題溶けないですよね。
ビジネスシーンでもそれは一緒だと思っていて、自分が理解していることや、覚えている考え方も、それだけを理解してうまくいくかと言われれば、それは間違いです。
根本的な理解をしていかないと、うまくいくことは実は少ないです。超極端な例を出すと、掛け算の九九を覚えたとしても、5桁×5桁の掛け算はできないし、微分も積分もできません。
英単語帳の最初の600個を覚えても、京大や東大の英語は読めないわけです。
じゃあ、何が必要かといえば、次にお話する、「知識の体系化」なのです。
知識を体系化する=ロジカルシンキング
知識を体系化するということは、ロジカルシンキングをすることに等しいと僕は思っているので、その話をここで書いていきます。
例えば、ある参考書を覚えるとします。(ビジネスの教材とかでもいいです。)
何をどうすれば一番効率的だと思いますか?
人には得意不得意があるので、一概にコレとは言えませんが、僕がオススメするのは、参考書を人に教えながら覚えるという一見変わった方法です。
参考書の量にもよりますが、分厚くて読み終わるのが最低でも数日かかるなら、教えながら覚えるのが鉄板です。
だから実際のところ、僕のブログも一気に読んだりするんじゃなくて、毎日読んだ方が知識が体系化されます。これは読ませるためじゃなくて、どうせ読むのであればという話ですが。笑
そうやって毎日と読むと、昨日までと視える世界が変わって、「あ、ハムジのブログに書いてたなー」みたいに、繋がってくるわけです。
でも、読んでいないと、何も見えずに学びがないですよね。しかも、あとで読んでもその経験を逃してるわけですから、意味ないのです。
つまり、学んだこと(概念)と日常の世界で視たこと(事例)が繋がって、初めて体系化されるというわけです。
これを僕は「知識の体系化」と呼んでいて、概念を知る→事例に立ち会うことで、体系化され、自分が概念を語る時の裏付けや理由になるわけです。その内容を、結論だとか理由という枠組みにパズルのようにはめていけば、
ロジカルな思考回路が完成するわけです。
数学の公式(概念)を見ても、解かない(事例)と、さすがに覚えられないのと一緒で、問題を解くことと日常での気づきがどんどん積み上がって、繋がっていくんですよ。
でも、その公式すら見なかった場合は、公式を見ていたら解ける問題があっても知らないので、こういうわけです。
「わからない」と。(概念を知らないので現実世界の事例に気づかない、もしくは知らないということです。)
本来なら、繋がって体系化されていたのに、見ないまま気づかず、知識が体系化されないという。
一気に吸収しても体系化されないことはないんですが、フィルターは使い慣れてないと同時に処理できないので学びに気づけず、繋がっていかない場合が多いです。
ですが、教えながら学んでいくと、口で伝えて、頭で理解して、当然、繋がっていきますよね。それに深いロジックの部分で、
共通点も見えてくるのです。
それは、なぜかというと、「教えながらだと自分では気付かない問題に焦点を当てられるから」です。
ロジカルシンキングができるようになるには?
少し深い話になってしまいましたが、今から実際に何をすればいいのか?というところについて簡単にお話しておきます。
何事も、なぜ?なのか考える
日常の会話のいろいろなことに対して、「なぜそうなのか?」を考えてみてください。深掘りすることが何より大事です。
友達との何気ない会話で、「なんでこう思ってるんだろう」と考えることも大事ですし、仕事の場面で「なんでいつもこう言われるんだろう」とか、営業の場面で「なんでこう言ったら決まらないんだろう」とか。
いつも、自分に「なぜ?」と問いかけてみてください。それだけで自分の考えや視野が深まります。
なぜ?の理由をたくさん出してみる
なぜ?と考える理由は、1つだけではありません。必ず複数個は考えてみてください。それが知識の体系化にも繋がりますし、点で覚えていた概念が線で繋がれる瞬間がいくつも出てくるかと思います。
それができれば、ロジカルシンキングの習得に一歩ずつ近づいている証拠です。
因果関係を紙に書いてみる
頭で考えたことを、紙にかいてみると、より情報が整理されます。因果関係は、1対1対応ではありません。「ある物事」になぜ?と考えた時に、
理由が10個出てきたとします。ですが、この10個は、「ある物事」とだけ線に結ばれる関係ではないかもしれません。つまり、理由同士が、「なぜ?」とか「つまり」の関係で結べる場合もあります。
これがつながっていくと、すごくスッキリしますし、問題に対する解決策もある程度正しく見えてくると思います。
結論を最初にはっきり言えるようにする
まず、なによりも最初に結論を言う癖付けをしてみてください。「自分は要はこう思っています!なぜなら〜〜とか〜〜とか」みたいな話し方に変えてみてください。
そうすると、いやでも結論と理由を言わなければいけませんし、理由と結論が非常に明確です。英語の文章はこれがとても明確なのですが、日本語の文章は、結構バラバラなので、意識しづらかったり、気づかなかったりしますが、
英語の長文みたいに、結論→理由の順番で話す練習をすると、論理的に考えるということ、つまりロジカルシンキングができるということに繋がります。
ロジカルシンキングの唯一の弱点
ここまで、ロジカルシンキングについてたくさん書いてきましたが、実は弱点もあります。
それは、すごく面白いポイントでもあって、
「他人に説得するということに対しては非常に効果的」なロジカルシンキングですが、
「自分がうまくいっているかを裏付けること」に対しては使いにくい。というところが弱点でもあります。
他人を説得してみんながイエスといったことが、成功する可能性は高そうなのですが、自分自信が成功するかと言われれば、実はそれはわからないのです。
え?どういうこと?と思いますが、要は、「vs 他人」では絶大な効果を発揮するが、「vs 自分」だと同じ効果が得られないことがあるということです。
そういう時は、ぜひ「自分の考えを疑ってみてください」
まとめ:スマートかつ論理的になろう
ロジカルシンキングというのは、一見難しそうですが、習得すると、いいことがたくさんありますし、自分の生活やコミュニケーションもかなり豊かになると思います。
もちろん、少しの弱点もありますが、それでも絶対身につけるべき考え方なので、この記事を読んで思考回路を鍛えてみてください。
「こういう理由でこうで、こうだからこうなって、こういうことだから、結論としてはこうなるから、こうしましょう」