「好きなことを仕事にする」という言葉、よく聞きますよね。
いましている仕事やバイトなどにたいして、あまり面白さややりがいを感じていない場合、好きなことを仕事にして生きていると言う響きはかなり大きなものになるでしょう。
ただ、好きを仕事にするというのも、結構大変なことが多いです。僕は好きを仕事にするということを最初はしませんでしたし、今もあまりしていません。
それは、あまり好きなことがないというのもあったのですが、それ以上に、好きを仕事にするということ自体に無理がある気がしたからというのもあります。
この記事で、好きを仕事にするということのリアルについて書いていきたいと思っているので、是非最後まで見てみてください。
■目次
好きという言葉をもっと分類わけしてみる
「好き」と行っても、一概に言えなくて、どれだけ好きなのかというところが結構大切になってきます。
例えば、僕は小学校の時に「ファイナルファンタジー」というゲームにはまっていました。名前を知っている方は多いと思うのですが、どれだけ知っていますか?と聞くとあまり説明できない人が多いんじゃないかと思います。
ではファイナルファンタジーを例にだして、好きの度合いを詳しく見ていきましょう。(ちなみに、僕は1から14までやってクリアしているので、多分大丈夫だと思います(笑))
レベル1:好き=どこまで知っている?
ファイナルファンタジーの例で書いていきますが、要はどこまで知っているのかというのも、どれだけ好きなのか。というところに関わってきます。
例えば、ファイナルファンタジー知ってる?と聞かれて、

としか答えられなかったとしたら、絶対好きではないですよね。ファンからしたら、怒られる話です。
それぞれはどのような内容で、主人公は誰で、ラスボスはどんな感じで、裏技はこうで、・・・etc
ファイナルファンタジー知ってる?の質問にあらゆる角度から答えられるからこそ、「あ、この人マジでFFファンなのか・・・!」と思えるようになるわけです。
Ⅶがいいよね!って言う人もいますが、どこがいいの?と言う話になりますし、ⅦよりⅧとかⅨのほうがよくない?と思う人もいるわけで、それぞれの良さをちゃんと知っているのかが、好きかどうかの指標につながるわけです。
レベル2:好き=どれだけ経験している?
じゃあ、次のステップは、どれだけ経験しているかというところです。実際に知っていたとしても、やったことがあるかないかで、好きの度合いが変わってきます。
本当に好きなら、知っているだけじゃなくて、やりますよね?それはファイナルファンタジーに限った話ではありません。
本当にスノボーが好きなら、滑りやすい時期とかを知っているだけじゃなくて、実際に行くわけです。ファイナルファンタジーも実際に、Ⅶがいいよね。と思うなら、やるわけですよね。(僕は個人的にはⅧが好きですが(笑))
自分が経験しているか経験していないか。それは嘘をついたとしてもいつかバレますし、おそらく隠し通すことは出来ません。
レベル3:好き=どれだけ説明できる?
最後、1番大切なのが説明できるかということです。知っていても、やっていても、伝えることができなければ、「好き」の評価は自分の中だけで終わってしまいます。
他人に伝えてこそ、本当に好きなんだなあこの人は。と言うように認められるのです。
結局、このレベル3までこないと、「好きなことで仕事をする」ということが成り立たないのです。
好きって結構でハードルが高い
レベル1~3の全てが成り立って、はじめて「好きを仕事にできる」という話をしました。
なぜかというと、好きを仕事にするとなると、自分がどんな形であれ、他人に発信していく必要があります。ブログを書くなら、書くという形で発信するし、
何か商品をつくったとすると、それをマーケティングするとなるとまた発信が必要で、誰かに売ってもらおうと思っても、売ってもらうためのプレゼンが必要なわけです。
あらゆることに対応できる能力が求められるわけです。
趣味程度の「好き」なら、レベルなんて関係ないし、自己満で十分ですし、楽しければそれでいいのですが、「好きを仕事にする」となると、そこに買い手や、発信した情報を受信するクライアントが関わるわけです。
自己満足で終わらせれるほど簡単ではなくなります。
好きを仕事にしないといけないわけではない

ということになるわけですが、そういうことなのかもしれません。
このサイトのブログは、全て自分で書いていますが、書くこと自体はある程度おもしろいなあと思っています。これが仮に好きを仕事にしている状態だとしたら、
では、好きじゃないことを仕事にしないといけないのか!という疑問が出てくるかと思います。そうでもありません。好きか嫌いかでわけるのはむしろよくないと思います。
じゃあ何と一緒に考えればいいのか、について次に書いていきます。
好きなこと、好きじゃないことと一緒に考える要素
好きか嫌いかで考える必要はありません。もう一つ、大事な要素は、「できるかできないか」です。
好きだからやる、好きじゃないからやらない。だけで考えた時に、好きじゃないならそもそもやらないし、好きだったとしても、上記のように、「好き」にも色々な度合いがあるわけです。
好きの度合いがだいぶ高くないと厳しいわけです。だからこそ、できるかできないかで考えるべきなのです。
やりたいかやりたくないかで考える人もいますが、好きだったらやりたいし、好きじゃなかったらやりたくないはずですよね。
だからこそ、できるかできないかという指標が重要になってきます。そして、この「できる」は英語で言う「can do」の意味だけではありません。
「can do」の他に、「need to do」の意味が入っていると思っています。

この、「できるかできないか」の要素を一緒にかんがえるだけで、自分がやるべきことや、向いている仕事を見つけて行くことができるかと思います。
結果としてはやってかなり上手く行ったのですが、最初に好き嫌いで考えていたら、絶対やっていなかったと思います。
要は、好き嫌いという判断基準って、多分あまりどうでもよくて、結局できるかできないかが全てなのです。
好きなことを仕事にしている人のほうが少ない
今の話を踏まえると、そりゃそうだろうと思うわけですが、好きなことを仕事にしている人って、あまりいないと思います。
楽して稼げるなんてことはないと思うし、好きを仕事にするのも簡単ではないです。そういった言葉は、マーケッターが使うのは賢いとは思いますが、うのみにするのはどうかと思います。
マーケティングとしては、いいコピーだし、気になる人も一定数いて、集客も可能かと思いますがそういう目的で使っているということ自体を、その言葉を目にした側は理解しなければいけません。
多くのwebマーケッターに、ネタバレすんな!と言われそうですが、僕もマーケッターとして、まあこれぐらいいいだろうと思ったのでかきました(笑)
これが、好きを仕事にするということの罠ですね。
好きだと思って始めた仕事が思っているのと違うとなる理由
好きだと思って始めた仕事が、なんか思っているのと違う。となってやめる人は少なくありません。最近では、新卒入社の人が3年以内に3割やめるみたいな話をよく聞きますが、
そういった状況になってしまうのには、ちゃんとした理由があります。
それは、名詞と動詞に注目すればわかります。
要は、ファイナルファンタジーが好きだからスクエア・エニックスに入社しようと思うとあまりよくないということです。
ファイナルファンタジーはゲームですよね。ゲームが好きだからそのゲーム扱う会社で仕事をすると考えてみてください。おそらくですが、入社後はゲームをするわけではありませんよね。
そこが思っているのと違うと言うポイントなのです。「ゲーム」という動詞が好きなのではなく「ゲームをすること」が好きなのです。
好きなことがあるなら、それを動詞にして、それを仕事にするとはどういうことかということを一度考えてみてください。
まとめ:なぜ好きなことを仕事にしたいのかを考えよう
以上が、好きなことを仕事にするということについてのリアルです。
好きなことを仕事にするというのは、楽して稼ぐということ並に理想だと思います。結局、聞こえはいいですが、そこにたどり着くにはたくさんの努力が必要ですし、甘い言葉に誘われても、うまくいかないことが多いのは、こういう理由があるからだと思います。
是非、この記事を読んでみて色々知れたあなたは、自分がやるべきことは何なのかを考えて見てください。