実績とは何なのか。どのようにつければいいのか。というふうに考える方は多いと思います。
実際のところ、世の中で活躍されている人は全員何らかの、大きな実績があるかと思います。そして、普通の人は、その実績のなさに引け目を感じてしまったり、自分には無理だと思いがちです。
この記事では、ビジネスにおいて、もしくは仕事において実績を積んでいくということをしていくためにやるべきことを解説していきます。
最初のスタート地点はみんな同じです。そこを理解したうえで読んでいただければと思います。
■目次
実績の意味を理解する
では、まず話を進める前に、実績とは一体何なのか。ということをおさらいしておければと思っています。意外と、実績とは何かと聞かれて、細かく答えられる人は少ないんじゃないかと思います。
実績=実際に成し遂げた成果
ということだけは知っておいてください。国語辞典的な意味ですが、かなり大事です。何がというと、「実際に成し遂げた」というところです。
実績がなくて最終的に苦しむ人の多くは「自分が属するチーム、組織などの実績を、自分の実績と勘違いすること」です。だいたいここを勘違いします。(下のほうでも解説します。)
会社の実績は、自分の実績ではありません。もちろん、会社の中で自分が立ち上げた事業で成功した場合、自分の実績として言うことはできると思います。
でも、会社自体が出している実績は自分がすごいから出た実績ではありません。ここが実績を勘違いするからくりとしてよく出てくると思います。
なので、自分で実績をだしていくという視点を持った上で、記事を読んでください。
実績を付けられない人の原因
実績をつけることのできない人の原因は、大きくわけて2つあると思っています。その2つについてまずは解説していきたいと思います。
多くの人がこの原因に当てはまると思います。
自分のチームの実績を自分の実績にする
上にも少し書きましたが、一番よくあるのが、これです。年商1000億の会社で働いている。とかいう人がいたりしますが、その実績はあなたが生み出したものなのか。というところがとても重要です。
違うなら、それはあなたの実績ではありません。最近、ツイッターをみていると、ツイッターのプロフィールに「元〜〜」とか、自分がもともと働いていた企業を出している人がいます。
確かに、それはすごいことなのかもしれませんが、大事なのは、その人がその企業で働いていたことではなく、「そこでどのような実績をだしたのか」というところです。
そこがないと、あまり意味がないと僕は考えています。僕も、全てにおいて大きな実績を出していたわけでもないので、えらそうに言うことはできませんが、表面上の見てくれで判断するなということです。
ですが、この1つめの原因の怖いところは、「相手に気づかれにくい」ということです。今書いた話もそうですが、「年商1000億円の企業で働いている」という話をすると、「すごい」というふうに返事されがちです。
これがとても怖いポイントです。なので、この1つめの原因は、原因に気づきにくいからこそ怖いのです。

常に「これは自分の実績なのか」とシビアに考えていくことが、自分の実績をつくることにつながるのです。
細かい積み重ねができず、短期思考
2つめの原因はこれです。1つ覚えておいてほしいのが、「実績はすぐにはつかない」ということです。世の中で活躍している人は、みんな大きな実績を持っているという話ですが、それは時間をかけて得たものです。
もちろん、小さな実績を得るのであれば、数日、数ヶ月でも得られるものもあるかと思います。ですが、この記事は、そういった小さな実績を得るための内容ではなく、もう少し長期的に使える大きな実績とは。ということについて書いています。
短期思考になってしまうと、目先の利益にばかり走ってしまいます。「成功曲線」という言葉がありますが、これはいわゆる反比例のグラフみたいな動きをするわけです。

もちろん、短期間で実績を出すことができれば、それは嬉しいことです。でも、最初実績が何もない状態から、実績を出すということはかなり時間のかかる作業です。
SNSやメディアによく露出している、すごそうな人は、実績をたくさん出しています。それは、ほとんどが長い時間をかけたものです。
短いスパンで実績をだしたいのなら、相当なお金と経営センス、ビジネスセンス、人がいないと正直無理です。うまく言っている人は、比較的短いスパンで実績を出しているように見えますが、
それは、過去に長い時間をかけて出した実績が相乗効果で生み出したものだからこそ、短いスパンで実績がでるわけですし、でもそれは、短く見えたとしても、1年以上かかったりすることが普通です。
僕が実績を付けた具体的な流れ
では、ここから、自分が実際に実績をつけた流れを書いていきたいと思います。僕自身も、もうビジネスをはじめて4年目とかになりますが、やっと少しずつ実績がついてきたな。と思っています。
プロフィールにも軽く書きましたが、僕は営業をしていたときがあります。その時の経験をもとに、実績を積むためにやったことを順番に書いていきます。
上から順番に書いていきます。意外とシンプルかと思います。
実績を希少価値と捉える
実績とは、「実際に成し遂げた成果」というふうに記載しましたが、その実績を、「希少なもの」として捉えるということが大きなポイントになってきます。
逆に考えると、希少だとみなされる実績をつくることが大事だというふうに考えました。
例えば、僕は営業の仕事をしていたのですが、シンプルかつ希少な結果といえば、いままでのベストレコードを更新するということであったり、成約率を上げるとか、成約後の問題をおこさないだとか。
いろいろあったわけです。まあこれは自分の仕事に置き換えて考えて頂いたほうがいいかなと思います。そういった希少性のある実績を作り出していくことを考えます。
そうすると、自分が作るべき結果、実績が見えてくるのかなと思います。そうやって、まずは作るべき実績とゴールをつくることからはじめました。
閾値を超えて形にする
次にやるべきことは、その設定した作るべき実績を形にしていく作業です。実績の作り方は、いろいろありますは、ここでは「閾値を超える」という表現が僕的に一番しっくり来ているので、それについて書きます。
閾値を超えるというのは、どういうことかと思いがちですが、ある一定のボーダーラインを越えようということです。資格試験とか、8割合格とかあると思うのですが、その8割が閾値です。
それを自分で超えられるようになると、一気に実績ができ始めます。

これは仕事の話じゃないですけど、ある意味実績かなと思います。でも、俺は10種類の漫画を読んだ。と言われても、何も響かないと思います。
10種類だと無理だけど、1万種類だとすごい。このイメージが閾値です。これを応用して、自分の仕事でも閾値を超えていくことが大事になってきます。
僕が思うに、閾値は、平均より上のところにあるかと思います。そこを超えることができて、初めて実績になるということです。それをまずは理解しておいてください。
なので、僕は営業をしていたときに、この閾値をあらゆる角度から超えることを意識しました。結果としてその閾値を超えることが僕はできたわけですが、
それができた理由は、このように、実績の作り方みたいな部分を深く理解していたからじゃないかと思います。普通に営業職に就職して、営業成績を伸ばすというときに、
だいたいの人はモチベーションがどうこうとか、そういう話になってきますが、もう少し深く理解するなら、この閾値という考え方がかなり大切になって来ます。
あとは、中には気づいた人もいるかも知れませんが、意外とシンプルなんですね。長々と書きましたが、シンプルに閾値を超えていくだけです。
要は積み重ねです。だからこそある程度時間がかかります。
継続するという実績を出す
閾値を超えることができたら、次にやるべきことは、「継続する」ということです。閾値を超えると、実績にはなりますが、閾値なので、一瞬で下がってもとに戻ることも普通にあります。
なので、継続させるということが非常に大事です。ただし、閾値を思いっきり超えた最大限の結果をずっと出し続けることは非常に難しく、それをする必要はありません。
まずは閾値をしっかり超え、その後は閾値前後ぐらいの成果を継続して出し続ける。これが大事です。僕は営業成績で全国1位をとった経験があるのですが、そこからも比較的上位、かつたまに1位とかの成績をずっと出しました。
そうすると、「安定感」が生まれます。これは、自分の中でも生まれるのですが、周りの目線も変わってきて「安定感」に変わります。
そして、実績が根付いていくというイメージになっていきます。こうすることで、自分のブランディングをすることができ、実績のある人としての周りからの目線が熱くなるわけです。
横に広げずに縦に積み上げる
そこまでできたら、あとはその実績を縦に積み上げていくことをひたすらするだけです。

ここで、他のビジネスの手を出したり、他の仕事をしたり。それも駄目ではないですが、いろいろなことをしているというのは、あまり実績にはなりません。
パット見すごそうですが、営業もしてるアフィリエイトもしているブログも書いてる。という人で実績ある人ってまあほとんどいないと思います。縦に積み上げていないからです。
大事なのは、縦に積み上げていくということ。というふうに言いましたが、縦に積み上げていくと、横に広がるからこそ、縦に積み上げるというのはすごく大事です。
この記事の最初のアイキャッチ画像を、縦に積み上がる石の画像にしたわけですが、これを立てに積み続けると、横にこぼれたり、横に石を置かないとくずれたりする構造になります。
じゃあ、先に横に並べてからのほうがよくないか。という意見も出そうですが、縦に積み上げるほうが難しいので、横に並べ続けても、それは全く実績になりません。
石の高さが実績というふうにイメージできればいいかなと思います。まずは閾値を超えた高さを作り、それをキープする、そこからさらに縦に積み上げていく。これをすれば揺るがない実績となります。
横に展開したいなら、そこから展開すればいいわけです。縦に積み重ねると、横に展開しなければいけないときがやってくるので、そこで展開し始めればいいのです。
実績を付けたい人がやるべきこと
どんな感じで僕が実績をつけたか。という話を書いてきたわけですが、実績を本当につけたいのであれば、やるべきことは1つで、

これだけなんですね。ほとんどの人ができないので、これさえやれば実績を作ることは可能です。できない理由は簡単で、時間がかかるし、うまくいくかわからないからです。
でも、この、いわゆる宙ぶらりんな状態に耐えられるかどうかがポイントになってきますし、ビジネスは、基本的に先を自分で作っていかないといけないので、そこに耐えられないと、進めないです。
実績をつくるというのは、簡単ではありませんが、手に入れたらある程度見える世界が変わってくるかと思いますし、時間とお金の自由もかなり出てくるかなと思います。
実績を付けたらやるべきこと
そして、実績をつけたらやるべきことがあって、それは実績を出していけるようにするということです。実績を出していくというのは、なぜか意外と難しいものです。
自分の強みがあったとしても、それをうまく発信していけない人は意外と多いです。最後に、どのようにして実績を打ち出していくべきかということについて簡単に書いておこうかと思います。
自分がやってきたことを時系列にまとめる
まずは、自分がやってきたことを、時系列でまとめてみることから始めましょう。実績をつけるのは、時間がかかってくるため、昔のことを忘れがちです。
なので、しっかりと時系列で書き出していくと、自分がやってきたことがちゃんと整理されてくるので、実績としてかなり打ち出しやすくなります。
数字を書き出す
そして、次に数字を書き出すことが大事です。数字の変化は、誰がみてもそうと思える、いわゆる事実なので、人は数字で評価したがりますし、数字は嘘を付きません。
数字を書き出してみて、どのような変化が自分に起きていったのか、それをしっかりと理解しましょう。数字は下がったり上がったりするかと思いますが、なぜそうなったのかを知ることが大事です。
ブログやSNSで発信していく
そうやって自分の動きを確認できたところで、「なぜそうなったのか」の部分をSNSとかで発信したり、ブログに書いていくと、その発信した情報はかなり自分のオリジナリティーがあるため、相手に響きやすいです。
最近はそうやってツイッターとかのSNSとかに、いわゆるインフルエンサーみたいな人が増えていますが、そういった人は自分が作ってきた実績や、そこまでの行動を振り返って発信をしているはずです。
それがまた積み重なって、自分の新しい実績や資産となるわけです。縦に積み上げた実績を横に展開する1つの例としても使えるかと思います。
他人に話してみる
もう一つ効果的なのは、他人に話してみることです。勉強してても、覚えてたり、できる人より、教えられる人が一番最強。みたいな説があるかと思いますが、それと同じイメージです。
話すことで、相手に伝えられるというのもありますし、同時に自分の頭の中の情報もかなり整理されます。僕はセミナー講師もたまにするので、そういうときにはできるだけ自分のことも話すようにしています。
公の場で話す機会がなかったとしても、個人的に誰かに話すだけでもかなり効果的なので、オススメの方法です。
まとめ
実績とはなにか。というところから、実績の付け方や、付けたらどうしていくべきか、という具体的な流れについて書きました。この記事で、実績とはなにかということについて、かなり理解できたかと思います。
実績を作ることは決して簡単ではありませんが、しっかり着実に意識していくことで、誰でも作れると思います。今ままで実績を作ることを意識しなかった人も、そうでない人も、ぜひ実践してみてください。